突然ですが皆さんはベトナム料理と聞くとどんなものを想像しますか?
- フォー?
- 春巻き?
- バインミー?
特に上にあげた3つはベトナムの中でも最も有名な食べ物かもしれません。
そしてベトナムは食事がおいしいことでも有名ですね。
ベトナム食が世界に誇れる訳
ちょっと調べたら、2020年8月29日にワールド・レコード・ユニオン(WorldKings)という所が、ベトナムの「食」に関して5つの世界記録を認定したんですって。
ベトナムの「食」5つの世界一
- 「汁麺」の種類世界一 (フォーが代表的)
- 「魚介類の発酵食品」の種類世界一 (特に有名なのはヌックマム(魚醤))
- 「花料理」の種類世界一 (ハスご飯とか、花の炒め物とか)
- 「巻物料理」の種類世界一 (春巻きが代表的)
- 「米粉料理」の種類世界一 (これもフォー、春巻きが代表的)
でも、何でベトナムの食文化はこんなにも多彩に発展していったのでしょうか?
それは中国の影響と、フランスによる植民地統治時代の影響を経て独自に発展していったんですね。
つまり今のベトナムは3国の異文化のが調和したスーパーハイブリッドなのです。
だから食以外にも、たくさんたくさん、それらの痕跡が随所に見られるんですよ。
どうですか?
なんか、これだけでも楽しそうでしょ?
ここで豆知識
ベトナムはアルファベット表記をベースとした6声調の言語だという事を以前の記事でもお伝えしましたね。
しかし、実は1970年くらいまでは漢字文化だったんですよ。
そのため街中には漢字の石碑や歴史的建造物がたくさんあるんです。
だから少し日本語にも似てて、例えば「隔離」は「カックリー」で通じます。
因みに現代の子は、漢字の読み書きはできません。
そして男性諸君が大好きな「アオザイ」はフランス文化の影響から発展したんですよ!
さて話を戻して、ベトナムの「食」についてですが、私は少々怒ってます。
ネットでベトナムの食について調べると、出てくるのは「嘘」とは言いませんが「そんなの旅行客しか食わねーよ」という食事や、何かの情報誌を実体験のように丸写ししてない?と言いたくなるような情報ばかり。
本当の一般的な食風景がほとんど出てこなーい!
日本人が毎日、すき焼きや寿司ばっかり繰り返し食べてると思われたら残念でしょ!
これでは正確な魅力を伝えられないと思い、今回は敢えて旅行客向けの「食」ではなくごく一般的な庶民の「食」のほんの一部についてお伝えしますね。
日本の食風景に例えれば「ご飯と、納豆と、みそ汁」についてです。
因みにですが、記事にはカエルとか出てきますが、画像の加工処理はしてません。
ベトナムの普段食に対し、画像加工なんてベトナム人が見たら悲しくなりますからね。
これがベトナム庶民のB級グルメだ!
エントリーNO.1 フォー
はい、すみません
さんざん、他の記事は旅行客向けのイカサマだ!みたいなこと言ってましたが。
本当にごめんなさい🙇
でもこればかりは外せません。
だって本当にベトナム人はこれが大好きだから・・・。
店によって味や具材は様々で、やっぱり人気店みたいのもあります価格はだいたい1杯150円くらい。
私の好みはトマトスープベースのフォーが好きです。
因みにフォーは大まかに2種類あって具材が牛肉か鳥肉かの違い。
牛が「ボー」で鳥が「ガー」
因みに私が食べたのは鳥なので「フォーガー」です。
これは美味いですね
でも消化が速いのか、すぐにお腹がすきます。
因みにお店の中はこんな感じ。
店内というか基本は人の家の中です。
閉店後はこの中で店の家族が暮らしています。
どうですか❓ 素敵でしょ😊
私はこの雰囲気に慣れるのに1年かかりましたが、いまは本当にこの雰囲気が好き。
おススメフォー店の外観
普段はパラソルや屋台が出て賑やかです。
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エントリーNO.2 お粥
これもまた絶対外せない ”Tha大衆食” ですね。
豚骨のスープで煮込んでいて、意外としっかり味が付いてこのお粥は本当に美味いです。
写真のセットでだいたい200円くらい。
お好みで無造作に盛られた香草をちぎって、味変しながら楽しみます。
因みに残した香草は、使用前の香草たちの中に戻っていく。
この食材のリサイクル、最初はなかなか抵抗があったのですが「ここはベトナムだ、慣れろ」とベトナム人に優しく諭されられ目が覚めました。
その通りですね、食材を無駄にしてはいけない!
そして別皿には、豚の臓もつを部位ごとに茹でたり焼いたりした肉。
この肉はエビを発酵させた強烈な臭いを放つ調味料「マントム」をディップして食べます。
マントムはベトナム人でも好き嫌いが両極端に分かれますが、私は好きです。
しかしこの肉は美味いまずいじゃなくて栄養補給のために食べるって感じ。
だって味がしないから
でもすごくヘルシーで、食べた後、身体が喜んでるのが実感できます。
体調整えたいときなんかにすごく良さそう。
ベトナム料理って共通して薄味というか、素材のままが多い。
だからベトナム人の味覚は鋭いんだと思うんです
私にはまったく味がしなかったこの肉も、ベトナム人はしっかり味を感じてるそう。
私はきっと普段から塩分とりすぎなんだな
おススメお粥店の外観
CHAO LONG
お昼どきは少々待つことも覚悟。
エントリーNO.3 カエル料理
はい、見ればわかる、絶対美味いやつ
一皿300円くらい。
最初はぴょんと飛び出た脚とかが気になったけどこれがまたチョーーー美味い!
今まで日本からの出張者を何度となくアテンドしましたが
えー!
カエル!
ワーッ!
とかお約束のリアクションは最初だけ。
このリアクションは儀式みたいなものなので、とりあえず右から左に受け流します。
一通りの儀式が済んで一つ食べたら・・・
もう、誰もが止まらない止められない美味さ!
油でカリッ揚げた蛙ちゃんと香草を、ニンニクとピリ辛ソースで炒めた料理。
弾力のある淡白な肉質に、ピリ辛が際立っててベストマッチ!
さらに香草が嗅覚を刺激し、そこにハノイの熱気!
ビールとの相性が悪いわけがない!
一度食べたら、私に受け流された人でも「また連れて行って」と必ずせがんできます。
これはぜひ食べてほしい、でも旅行者向けの料理店では見かけない逸品です。
ちなみにベトナムで蛙は一風変わった食材ではなく、ごく一般的な食材で、私の住むハノイのイオンの食肉コーナーにも普通に蛙肉は売ってます。
路上マーケットの蛙ちゃん
調べたら蛙肉ってすごい!
低脂肪高たんぱく、カロリーは鶏むね肉の3分の2。
喫煙者の肺機能改善に良いらしい!
蛙ちゃん!ありがとう!
おススメ カエル料理店
Lau Ech
店内狭いので、夜はすぐ満席になります。
エントリーNO.4 ブンチャー
最後は私の大好きなブンチャーです。
これはオバマ大統領がベトナム訪門した際に食したことで有名になりました。
薄切りした豚肉と、ミニハンバーグ状のミンチ肉。
それを優しそうなおじさんが手慣れた手つきでじっくり炭火で炙ると、食欲の起爆剤みたいな強烈な香ばしいかおり。
モーたまらない!
その肉がニンニクの効いたヌックマムベースの秘伝のつけ汁に入れられて出てきます。
つけ汁の中には食感のためのスライス根菜も入ってて気が利いてますね。
そこに米麺と炙り肉を一緒に絡めて、つけ麵のようにして食べます。
薬味はニンニクのみじん切りと生唐辛子をお好みで。
ベトナムでは香草盛は大抵ついてくるので味変しながら楽しみます。
たぶんブンチャー嫌いな人いないと思う。
激うまです!
私はこれだけでは足りないので海老の揚げ餅も追加!
これもつけ汁で食べます。
これ全部で350円くらい
特に私がおススメのこの店は、ベトナム人も納得の美味さ!
昼どきはすぐに満席になりますが、回転が早いので待つことはないですね。
もし食べたい人はベトナムに来たら連絡くださーい。
ヤバい、お腹すいてきた。。。
ちなみにですが、どこの店もこんな感じで箸が置いてあります。
そしてテーブルに絶対ティッシュも有って、必ず箸をゴシゴシしてから使います。
ベトナム人も必ずやってる習慣です
理由は汚いから!
想像通り!
おススメブンチャー専門店外観
Hoang Yen
昼どきはすごく混みます。
この店は人気店なのにすごく気まぐれで、平日休日に関係なく不定期で休みます。
別の日に行ったら休みでした。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
食べたくなってきたでしょ?
日本の食も世界に誇れる素晴らしい文化であることは間違いないですがベトナム料理も世界に誇れる素晴らしさがありそうですね。
急に話は飛びますが
私のスタッフと歩いてたら気持ちよさそうなオープンカフェがあったので。
「このカフェ素敵だね」って言ったら
「は?」みたいな顔されたんです。
なんでか聞いたら
「私たちは普段から食事もカフェも屋外です」とあっさり返されました。
・・・なるほどっ!
という訳で近いうちにカフェも特集しますね。
じつはベトナム
コーヒー豆の生産量がブラジルに次いで世界2位だって知ってました?
コロンビアの倍くらい生産されてるんですね!
だからベトナムはカフェ天国ですなんですよ!
では最後までありがとうございました!