[別巻]白斑

【別巻】尋常性白斑が完治した記録

白斑が完治し元気に成人式を迎えた息子と両祖母。同じ悩みを持つ方達が少しでも元気になって頂くため

これは、息子が小学校6年生のころ白斑を発症してから完治するまでの記録です。

白斑は完治が難しいとされている病気ですが、私たちは息子とともにこの症状と向き合い完治に至りました。

具体的に私たちが試して効果が有った方法を写真付きでご紹介いたしますので、同じ病気を抱える方に少しでもお役に立てればと思っています。

また、白斑ではない方にも、この病気を知って理解いただけたら嬉しいです。

尋常性白斑とは皮膚の色の素であるメラニン色素を作るメラノサイト(色素細胞)が何らかの原因で消えてしまい、皮膚の色がまだら状に白く抜けてしまう病気で、3つのタイプに分類されます。

  • 限局型   白斑が限定的でそれ以上症状が進まない。
  • 汎発型   白斑が体の至る所に広がる。(左右対称になることが多い)
  • 分節型   体の片側の神経に沿って急速に白斑が広がっていく。
  • 人に感染しません。
  • 痛みや痒みは伴いません。
  • 命に関係しません。
  • 人の視線が気になり内向的になりがち。

白斑の原因

遺伝による先天性の白斑と後天性の白斑があり、後天性の白斑は「尋常性白斑」と呼ばれるものが代表的です。

尋常性白斑の発症率は0.5%~1%と言われており、発症原因とメカニズムは自己免疫異常、遺伝子異常、ストレス、などにより色素工場であるメラノサイトを攻撃してしまうなど考えられています。

しかし明確な発症プロセスの特定や特効薬の開発には残念ながら未だ至っていないようです。

 

治療方法

原因が明確にわかっていないため、治療方法も確立されていません。

しかし、色素の工場であるメラノサイトを異常免疫により攻撃してしまうことが原因ではないか、と考えられているため、異常な免疫を調整・抑制する方法が一般的に取られています。

  • 塗り薬     ステロイド、ビタミンD3軟膏など
  • 光線治療    紫外線療法(ナローバンドUVB、PUVA、エキシマレーザー、など)
  • 外科手術    皮膚移植
  • メイク     白斑専用の化粧品を用いたカモフラージュ。

 

息子が白斑発症

 

選手宣誓する息子

 

息子は小学3年生のころから野球チームに所属し、決して上手ではないもののチームのキャプテンとして日焼けと泥で真っ黒になりながら頑張っていました。

ある日息子といつものようにお風呂に入っていると、お尻のほっぺたに十円玉くらいの大きさの色が薄い部分を2カ所ほど見つけました。

最初はあまり気にはしていませんでしたが、2か月ほど経ったある日、その色が薄い箇所がその周辺に何個か増えているような気がして、なんとなく気になってネットで調べ、それが「白斑」だという事を初めて知りました。しかしその時はあまり深く調べず、「色素の問題で、健康状態に影響は生じない」程度の認識でいました。

 

尋常性白斑について深く理解できたのは、それから更に半年ほど経過してからでした。その時点では既に色が薄い部分と正常な肌の境目がハッキリするようになり、十円玉程度だった白斑の数も増えて、それぞれが繋がって地図の様に大きくなっていました。

白斑の場所は、お尻の両サイドとお腹が特に酷く、胸と背中にも小さいのが出来ていました。

今でも白斑について確実な治療法は見つかっていませんが、息子が発症した2014年当時は、情報が少なくて不安ばかりが膨らみ、やがて息子の顔がまだら状になることを嫌でも想像し、親として精神的に辛かったです。

「友達から虐められないだろうか」

「彼女はできるかな」

「周囲の視線から本人は耐えられるかな」

本人に白斑について伝えると、心配かけないように気遣ってるのか「そんな珍しい病気になるってオレ凄い」「命に関係ない病気でラッキー」と陽気に答えてましたが、その様子が私にはいたたまれませんでした。

世界には白斑であることを誇りにモデルとして活躍する人も

 

 

治療開始

息子の白斑は汎発型でした。

次々と新しく白斑ができるため、完治はないとされていましたが、治療を開始してから8年経過した今、ほんの一部を除いてきれいになって、今現在も新たな白斑も出てませんので、効果はあったと思っています。

 

ナローバンドUVB購入

有効性や安全性など様々調べた結果、色が抜けた箇所はナローバンドUVBによる光線治療が有効だとの結論に至り、皮膚科への通院は途中でやめ治療器を購入しました。

ナローバンドUVBとは産毛などの毛根に残っている色素に働きかける波長の光を照射することにより白斑部の色素を取り戻すことができる治療器で、通常の紫外線照射とは光の波長が異なるので、皮膚癌などに繋がるような有害な波長が極めて少ないので、安心して効果の高い治療が可能です。

確か当時は7万円近かったと思います。今ほどナローバンドUVBの効果についての情報も多くなかったですが、例え商品に騙されても、希望の方に賭けようと思ってました。

結果的に効果は有ったと思っています。

  1. 当時はまだナローバンドUVBを導入している皮膚科が少なかった。
  2. 病院の待ち時間が長く週2回の継続通院は負担が大きい。
  3. 医者の光線治療のやり方に不信感。※あくまで個人の意見ですが、これが決定的だった。
    息子が通院していた医者にとって、うちの息子は何人もいる患者の中の一人でしかないので、全身の白斑を丁寧に照射してくれず、何個も照射し忘れている箇所を指摘すると、面倒そうに照射する姿を見た瞬間、この医者では治せないと直感。自宅での光線治療を相談し購入を決断しました。

 

光線治療を検討している方の参考になるように写真掲載私が当時買ったのと同タイプ

最後に紹介リンクを載せています。

  • 光を通さない布を白斑の形にカットし、ピンポイントで照射すること。
  • ランプが熱くなるので絶対肌に触れないように。
  • 最初は1か所10秒くらいから。
    (長いと火傷します。うちは何度か火傷しました)
  • 絶対に連日やらない。
    (肌の赤みが引いてから(うちは週に2回~3回くらいでした))
  • 顔などの産毛の多い箇所は色が戻りやすい。
  • ヒザ、手、指など産毛の無い箇所は残念ですが諦める。
    産毛などの毛根に残っている色素に光線が作用するため、毛根の無いところは何度照射しても色は戻らず、皮膚を傷めるだけだから。

ナローバンドUVB光線療法で色素が戻っていく様子

写真で分かるように、治療開始2週間程度で産毛の毛穴の部分から色素が徐々に復活してきてくれました。

治療している間にも新しい白斑が別の場所に出てきたりしてたので、全身をくまなくチェックし小さい白斑でも逃さず照射。ある程度白斑が無くなったら次に新しい白斑が出てきたときにのみ照射のルーティーンで治療。

 

馬プラセンタエキスで肌の正常値を整える

プラセンタとは哺乳類の胎盤の事です。

ホルモンバランス整える、生理活性物質や毒物から守る、自然治癒力を高めるなど医療現場では皮下注射やサプリとして広く利用され、特に馬から抽出したものは効果が高いとされています。

飲むのは多少の副作用もあるようなので、息子には毎晩の入浴後これを白斑の箇所に薄く塗るようにしました。

目的はメラノサイトの正常な働きを促すため、メラノサイトを攻撃している何らかの原因を抑制するため、ナローバンドUVBでは治療が難しい産毛の無い部分の色素回復を期待して。

100%成分のモノは非常に高価なのですが、その中でもコスパの良いKISO CAREプラセンタを1年ほど塗りました。

結果は

  • ナローバンドUVBでの色素の復活速度が速くなった。
  • 照射後の肌の赤みもグンと減った。(肌が強くなった気がします)
  • ヒザなど光治療が難しい箇所の白斑が消えた。

以上のような効果を感じました。

しかし、いくら光線療法とプラセンタエキスで白斑を消しても、新しい白斑が出来にくい体質を作らないとイタチごっこ状態になります。

したがって並行して体質改善を行う事が最も重要です。

田七人参で体質改善

尋常性白斑の厄介なのは増え続けること。

日焼けや服などの擦れによる肌への刺激も良くないとされていますが息子は高校まで野球をやり続けるつもりでいたので、せっかく光線療法で色素が戻っても、違う箇所にまた増えことになります。

そのため根本的に新たな白斑が出にくい体質改善が重要でした。

これもさんざん調べ、光線療法と並行して田七人参を朝昼晩に一粒ずつで合計3粒を毎日服用させることにしました。

田七人参は白斑の治療薬ではなく、自然の健康サプリメントですが、悪い紫外線から肌を守ってくれる成分や、メラニンや免疫改善に良いとされている成分など、私がいろいろ調べた結果、白斑の体質改善に欲しい成分が一通り含まれています。

飲む前と後での効果は明らかでした。

飲み始めてから白斑の広がりが急減速し、1年ほど続けたころから新たな白斑が殆ど出なくなり、息子は今年二十歳になりましたが、新しい白斑は完全に止まってます。

私的には今でもずっと飲み続けててほしいのですが、飲み始めから約3年後の高校に入る頃から飲むのを止めてしまいましたが、そこから白斑が増えることは有りませんでした。

当初の狙い通り、息子の体質が改善されたのだと私は考えてます。

あれから10年、今年22歳になった息子は本当に跡形もなく完治し、再発することもなく今は治療的なことは何もしないで済んでます。

息子的に白斑はすっかり過去の出来事になっているようです。

 

そして現在

 

白斑発症から8年後の完治した状態を示すため白斑発症(左)・8年後(右)の状態

 

冒頭でお伝えした通り、小学校6年生で尋常性白斑を発症し、10年経って22歳になった現在の状態は写真の通り跡形も有りません。

野球も高校卒業までしっかり続け、日焼けや怪我も散々しましたが、新しい白斑が出ることなく今はすっかり完治しました。

参考おすすめ品

尋常性白斑は明確な治療方法が確立されておらずとても不安な病気ですが、しっかりこの病気を知って対処すれば完治できる可能性は十分あります。

息子の場合は、以上の方法で治療期間は約2年弱でした。

この方法が少しでも参考になり、同じ病気を抱えている方の手助けになれば幸いです。

最後に実践した治療法をまとめておきますので商品詳細は添付のリンクから専用ページに飛んでご確認ください。

実践した治療法まとめ

 

ここに記載した記事は個人で実践した経験をご紹介いたしました。医学的な根拠はございませんので試される場合は自己責任でお願いいたします。

他に知りたいことなど有りましたらお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

成人式後に両おばあちゃんと撮影