グルメ

【激うま】フォーじゃないよ。ブン・ベーベー!

 

こんにちは、しま長です!

ベトナムは旧暦文化でして、今年は2月1日がベトナムのお正月「テト」です。
なので1月1日に新年を迎え、その翌月また新年を迎えるという奇妙な体験をベトナムに赴任してここ数年繰り返してます。

実は私にとってこのテト連休期間はサバイバル期間でもありまして。

と言うのも私はほとんど料理はしない(できない、やる気がない)ので普段は外食。
そのため毎年この期間の飢え対策を練らないといけないんですね。

何故なら、ベトナムではテト期間中、誰も仕事しないから!

日本なら正月でもけっこうお店開いてたりしますけど、ここベトナムは、スーパー、コンビニも含めほぼ100%クローズ。

「私みたいな人の事も考えてくれよベトナム人!」なんて勝手を言いたくなるのですが。

それもそのはずでベトナムには祝日がほぼ無く、国民が連日休めるのは一年を通じてここだけなんです。そのため都市部からの故郷への大移動が始まり、ハノイはスッカラカンになるんですね。

なので今週はご飯とレトルトで飢えをしのいでいたのですが、頼みの綱のレトルトが底をつき、昨日は3食とも白いご飯だけでした。

そして今日も朝・昼とも白ご飯だけだったのですが、さすがに6食目は脳が拒絶反応を起こしたのか、ご飯のにおいに「ウエッ」ってなっちゃいまして、これはヤバいと思い、ダメもとで店探しのため久しぶりに外に出たのですが・・・

・・・店、ちゃんとやってました。

しっかりベトナム人は私みたいな人の事考えてくれてたんですね。
テト中のベトナム人は仕事しないなんて言ってごめんなさい。

そこで、またまた発見してしまったベトナムフードが美味過ぎたのでご紹介!

 

【激うま】フォーじゃないよ。ブン・ベーベー!

本日のお店

はい、ここが今日のお店です。

近所なのですが、ここに来たのは初めてなので少し緊張。

やはりテト期間で帰郷しているせいかお客さんは少ない印象。

ちなみにですが、うちのスタッフ情報ではベトナム一般家庭の内食と外食の比率ですが半々だそうです。

サッと行って、サッと食べれて、安いからでしょうね。

なんのお店かな?と思って看板見ても書いてあることが分からないので、既に食べてる人のを覗き見すると、どうやら麺類のようです。

以前のブログベトナム料理は5つの世界記録に認定されていて、その中の一つが汁麺の種類世界一というのをご紹介しました。

日本も蕎麦・うどん・ラーメンなど有りますが、やはり食事と言えば「米」を連想するのは私だけではないと思いますが、それと同じようにベトナムは「食事」=「麺」なのかもしれません。

屋台の写真

 

そんなこんなで席に着く前に何をオーダーするのか聞いてきたのですが、当然メニューもないし言葉も分からないので、屋台に並んだ具材の中に「シャコ」を発見。それを指さしたら「オーケーオーケー」と言って理解してくれた様子。

待っている間、隣を見ると若者たちが防寒対策バッチリで食事してました。
ちなみに只今の気温17℃、ハノイの方たちにとっては極寒なのかもですね。

私の住むハノイは短い冬をもうすぐ終えようとしています。


いざ実食!

 

手前の屋台ではご主人が食材を注文ごとに器の中に取り分け、その向こうでは奥さんがスープを担当している様子。

私はこの待ってる間のひと時がリラックスできて好きなんです。
「この家族たちはどんな暮らしをしてるんだろうな」とか
「このご主人は絶対奥さんの尻に敷かれてるな」とか勝手な想像したりして・・・。

そうこうしているうちに運ばれてきました!

ジャジャーン!

見てください、視覚的に美味しいとわかりますね!

後から分かったことですが、この料理の名前は「ブン・ベーベー」、ブンは麺の種類の名、ベーベーはシャコの事を指しているそうです。

器を見ると最初に目に入るのはやはりシャコですね。

何匹か分からないけど結構な量が入ってました。

そこに春菊のような香草とシイタケ、ガーリックチップも入ってます。

付け合わせはベトナムあるあるの野菜盛り。

お味が楽しみです。

さて、食べる前にいつもの儀式、気休め程度のお箸ふきふき。

この儀式をするのとしないのでは安心感が全然違います。

最初のひと口はスープから。

見た目と違ってとてもパンチが有りました。

おそらくシャコの頭などのガラで取ったスープに干しシイタケの出汁が効いてて、そこにガーリックチップの香りがとても愛称良く、繊細だけどキリっとした技アリなスープ。

ウマーーい!(゚Д゚)ノ

シャコもプリッ、そしてフワッと磯の香りも鼻から抜けてとても贅沢な気分にさせてくれました。

そして味に慣れたころに、この春菊に似た味の香草を食べると磯々してた口の中が完全にリセットされて、最後まで最初の一口のような感覚で楽しむことができました。

イヤーなかなか研究してるー。
料理って奥深い!

 

日本人なら、この残ったスープで卵雑炊作りたくなる事間違いなしです。

高級感も有って見た目にも美しいお世辞抜きの絶品でした!

 

かなりの時間と手間暇をかけた一杯である事が伝わる「ブン・ベーベー」は1杯250円。

本当にこの値段でいいの?って感じですね。

殆どの人がお休みのテト中に、こんな真面目な仕事っぷりに大変感謝です。

テト中はベトナム人働かないなんて思ってた30分前の自分に尻バット喰らわせたい!

ベトナム来られた際は是非「ブン・ベーベー」食べてきてください。

連絡くれれば紹介します。

ちなみに「フォー」と「ブン」の違いですが、平面か丸面の違いです。

今日食べた丸面がブン。

更にちなみにですが、フォーよりブンの方がベトナムではポピュラーです。

 

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お店の場所紹介

ブン・ベーベーが食べれる店「BANH DA BE BE」の外観。

 

大きな交差点のこの看板が目印。

分かりやすいので迷うことはないです。

人気なので食事時は結構混んでますが、近くまで来たら絶対に食べる価値あり。

 

 

 

地図クリックでMAP表示

 

 

 

余談

ベトナムは料理もさることながら、フルーツもおいしいんですよ。

今日は帰り途中のマーケットでドラゴンフルーツを1個買って帰りました。

日本でも最近SNSの影響かドラゴンフルーツを知っている人も多くなってきましたよね?

でも、その評価を見ると「味がない」「まずい」という感想ばかり。

それもそのはず。

ドラゴンフルーツとはサボテンに成る実でベトナムのような温暖な気候でなければしっかり育ちません。

従っておそらく日本で買える殆どが輸入だと思うのですが、その場合熟してから出荷すると、輸送中に実が痛んでしまいます。
したがって実が熟す前に出荷するので、色味は赤くても本当の完成形ではないんです。

稽古もそこそこに、急に舞台に出されて「下手くそ!」って言われるのと同じ!
かわいそう!!

今日買ったやつもそうですが、完熟のドラゴンフルーツはあまーくてみずみずしくて美味しーから!

当然ですが育つ場所で育った完熟物は全然違います!

そんな訳で近いうちにフルーツ特集もやりたいと思います。

では最後までありがとうございました!